磁気研磨法は、微少な磁性体メディアを混入した液体(洗浄液)を高速に撹拌することで加工しますので、ワークの形状を選ばない、衝撃を与えない、などの特徴があります。このことにより次のような活用方法があります。
1,複雑な形状の研磨
複雑な形状のワークでも均一に研磨し、表面仕上げの向上を目的とした加工。
2,パイプの研磨
パイプの内面や部品にある縦穴、横穴にできるバリおよび交差バリの除去加工。
3,複合素材の研磨
金属と異素材(ゴム、ガラス、テフロン)が組み込まれた部品において、金属部分だけのバリ取りおよび表面処理を施す加工。もちろん、この場合素材を変化させません。
4,ねじの研磨
送りねじなどの加工時にできる、山から谷に見られる剥離部分の除去(写真)。
処理前 |
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7分後 |
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送りネジ(黄銅)の加工時にできる剥離の除去例 |
5,その他
・素材の表面硬化を目的にした加工。
・素材のスを露出させることを目的としだ加工。
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